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逃亡地帯のとぽとぽのレビュー・感想・評価

逃亡地帯(1966年製作の映画)
3.5
集団心理の恐ろしさ

ババーが逃げた!メキシコへ?逃げるレッドフォード、追うブランド。主人公は町人たちに、権力者バルに魂を売ったと思われている保安官カルダー。『俺たちに明日はない』アーサー・ペン監督作品にマーロン・ブランド、ロバート・レッドフォード、ジェーン・フォンダ、ロバート・デュヴァル共演作。有ること無いこと注目を集め真偽はどうでもよくイカれた魔女狩りへと加熱していく町と、追われる美男美女ブロンドカップルは悲恋/悲劇的な恋の結末を辿るのか?親子、乱痴気騒ぎなどの虚しさ、世間体や身分差。"The Chase"というシンプルな原題も、「逃亡地帯」という当時らしい邦題もよく合っていて痺れるメロドラマ。そしてアメリカン・ニューシネマ的エンディング…救いはない。本作の脱獄逃走シーンは個人的に大大大好きなレッドフォード引退作『さらば愛しきアウトロー』でも見ることができる。
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