ゾロ

クレオパトラのゾロのレビュー・感想・評価

クレオパトラ(1963年製作の映画)
3.5
映画で学ぶ世界史⑫
ローマ史⑥

244分、上下巻あり長かったー

紀元前48年~

プトレマイオス朝 最期の女王
クレオパトラ7世の物語

”絶世の美女”と言われた所以となる
カエサルとアントニウスという
ローマ共和政末期のキーパーソンを
中心にローマの政治が描かれた物語

上巻は、
プトレマイオス14世とクレオパトラが
ファラオの地位を巡る対立中に
支援を求めたポンペイウス
彼を追ってきた”カエサル”の登場から始まる

絨毯に包って現れる逸話や
豪華絢爛なエジプトの文化が
質素倹約なローマとの対比で描かれているが
基本、ローマの政治の話が中心

共和政から三頭政治を経て
ほぼ、皇帝じゃね?と思われるカエサル

英雄 アレクサンドリアへの敬意や
過去の独裁官 スッラへの皮肉
執政官(コンスル)独裁官(ディクタトル)
元老院での対立構造や属州統治の方法
映像で観る事で学べることは多い


下巻は、
カエサルの死後、三頭政治の瓦解を経て
東方専制君主となったアントニウスと
オクタヴィアヌスとの対立を描いている

下巻もクレオパトラよりも
アントニウスに焦点をあてている

見所に、アクティウムの海戦と二人の悲恋

ただ、それよりも初代皇帝となる
”オクタヴィアヌス”彼の元老院や戦場、
属州での政治的発言、行動が興味深い

王政 → 共和政 → 帝政

巨大な帝国での節目に起きる
一言で語るには勿体ないドラマ

改めて、歴史は面白い!!
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