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秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!のうにたべたいのレビュー・感想・評価

3.3
劇場版秘密戦隊ゴレンジャー4作目。
全部で5作あるゴレンジャー劇場版の内、唯一ブローアップ版ではなくオリジナル脚本です。

次々と作戦を打ち破るゴレンジャーに対抗するため、黒十字軍は松山にミサイル基地建造を進めます。
その情報を掴んだゴレンジャーは、密かに行動するため、"さんふらわあ"に乗って四国へ向かう。
任務とはいえ四国でバカンスのように過ごしていたゴレンジャーですが、プールで男性と美女のペアに遭遇し、二人の持ち物から不審な匂いを感じ調査を開始する展開です。

フェリー"さんふらわあ"やホテル奥道後が登場すると、どうしてもV3を彷彿させますね。
恋のメキシカン・ロックが流れたら完璧だったのですが、類似しているのはロケ地と宮内洋だけで、オマージュでは無いようです。
V3撮影時は、地形が変わるレベルで爆薬を使い過ぎたために怒られてしまっており、その反省か、本作では爆破は控えめに感じました。
ただ、爆発がないわけではなく、やめときなさいよと思わないでもなかったですね。
また、せっかくの松山ロケですが、尺は20分程度と、テレビ放映の一話より短いです。
V3のような名所案内シーンはほとんどないのも残念です。

ミサイル基地を守るのは鋼鉄剣竜。
ゴレンジャー唯一、「~仮面」がつかない怪人ですが、尺の問題か人語を話さず、特殊能力の類も特に無いです。
ただ、こいつが結構タフで、一度、ゴレンジャーハリケーンを食らったのですが爆散しません。
尺が無いのにキャッチさのないタフが取り柄の敵を出してどうするのかと思いましいたが、ラストはタイトルに繋がって"爆弾ハリケーン"でエンドボールですね。

ゴレンジャーは、役者の都合のため、キレンジャー役が一時的に変更になりました。
本作は撮影タイミングのため、いまいち不人気な二代目キレンジャーが出演しています。
本放送時は役を掴みかねてる感じがありますが、映画の方は結構、ちゃんと活躍していたように思いました。
でも、序盤のプールではキレンジャーが全面で水着姿を披露していたのはさすがに酷い。
なぜアカとアオとミドとモモを見せないのか、キのサービスショットとか、需要が無いとは言わないですが、どこの層に向けたのか理解に苦しみます。

尺が短いため、トントン拍子に進んで終幕します。
オリジナル脚本ですが、それほどインパクトやスペシャリティもなく、ゴレンジャーの一作品として普通に楽しめました。