井出

大地のうたの井出のネタバレレビュー・内容・結末

大地のうた(1955年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

インドの50年代、映るものすべてが、時間、空間において異文化体験とそのなかにある共通点。
それでいて技術ははんぱない、カメラはあまり動かさない、動かせないのか、だからこそ、構図やアングルの工夫がすごい、無駄のない、粋な映画。撮るための制限が多いからこそ、その制限を打破するほどのすばらしい絵がとれるのか。黒澤映画みたい。
音楽とその使い方もいい。大事な時、カットを多く切り、音でそれをさらに引き立てる、ふつうとのギャップで異常事態をうまく表現してる。
その人のキャラクターに忠実な脚本もいい、とくにセリフではなく、視覚でも表現できることがいかに贅沢なことか、画期的なことかを理解してるからこその演出もいい。植物に水をやる、果物に持たせる意味、怒られないように口をゆすぐこと、首飾り…
影の使い方、水面であったり、あと雨、水、美、シンプルだけどいいな〜
「気を静める」、ストレスを呼吸で表現、
姉の死、歯磨きの手が止まり、目線は下がる、死とはそういうもの、大人になる、呼吸が荒くなる、セリフはない、子どもの心理を描く、すばらしい
そして子どもと猫がかわいい、ちっちゃいときを思い出す、ジブリみたい、年寄りの役割、ボケてて意味がないようで、行動や歌に一番大事なことが込められてる
井出

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