ダンスホールでホステスとして働くチャリティ（シャーリー・マクレーン）はいつも男に捨てられてばかり。しかしある日、出会った保険計理人のオスカー（ジョン・マクマーティン）と惹かれ合う。やがて結婚を決める2人だったが、オスカーに迷いが生まれてしまう。
その後の「キャバレー」「オール・ザット・ジャズ」とは趣の違うボブ・フォッシー監督によるミュージカル。
ミュージカルとシャーリー・マクレーンの組み合わせへの違和感が最後まであったけど、さすが名女優。シリアスな演技に素晴らしいダンスを見せて、一流コメディエンヌでエンターテイナーであることを証明している。
途中からドタバタ喜劇か、シリアスなドラマか、行き当たりばったり感が気にはなった。
それでも、切なくも爽やかで楽天的ラストを支えてたのは、やっぱりマクレーンの演技力だ。
あまりメジャーではないけど、場末感漂う "Big Spender” に、リッチなクラブでの "The Aloof～The Heavyweight~The Big Finish”、バンドを引き連れての “somebody loves me” など、曲もユニークでインパクトがあった。
どうせなら、ヴィットリオをデヴィッド・ニーヴン、オスカーをジャック・レモンで観てみたかった。
