怪物はどこまでも追ってくる。ハラハラドキドキを通り越して最早恐怖でしかなかった。
スピルバーグ監督の初期の頃の作品。一度追い抜いただけでどこまでも追ってくるトラック。犯人はいったい誰なんだ、何故そんなにキレてるのかという巨大トラックだけでなく目に見えない怖さがある。しかしながら登場人物は多くなく、台詞も半分くらいは独り言で残りは乗用車が突っ走ってるだけなのにめちゃくちゃ面白いではないですか。特別大掛かりな仕掛けもないですが単調なようで単調じゃないのでしょうか。
カフェで犯人を探すシーンや時々しか人物が出てこない分其々で何かしら出来事があってサスペンス味もありました。70年代だからこそスマホもなくただひたすら逃げるしかない、というのも作品の良さを際立たせている。
TV映画としては質が高すぎやしないかスピルバーグ監督よ!やはり低予算映画には低予算映画ならではの面白さがありますね。