かめの

ナビィの恋のかめののレビュー・感想・評価

ナビィの恋(1999年製作の映画)
3.8

これ以上の結末はないよね、ってところにちゃんと着地してくれた。

ナビィおばあちゃんは何十年もの間ずっとサンラーを愛し続けていたか、というとどうなのかは分からない。むしろ、ちゃんとおじいのことも愛していたと思う。だけど、それとは別に初めて愛した人のことはやはり忘れられないんだろうなぁ。

からだを大事にな、昼食はナナコにと言って仕事へ行くおじいに、ナビィおばぁが「あなたもお大事に……」というシーンが良かった。お互いが相手の気持ちに気づいていながら、最後に想うのはやっぱり相手の幸せなんだよね。

一度は離れ離れになってしまったナビィとサンラーだけれど、もう昔とは違う。この島も、少しずつ、確かに変わっている。不幸になると予言されようが、ナビィは愛する人と島を出てゆき、その孫も島の外から来た男性と結婚し、多くの子どもに恵まれて幸せに暮らしている。

守っていくべきものと慣習はまた別の話だよね。
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