夏物語のえそじまのレビュー・感想・評価

ディナールの長い遊歩道や干潟の空間、海賊の街の城壁という特徴的なロケーションを背景に、三人の美女の間をフラフラと彷徨う残念イケメン。教訓物語のようなダサ過ぎる内的独白がなく、相対する女性によってコロコロと仮面を変えるのがまた面白い。夏の恋と友情の突発的エモーション。美しい海辺の避暑地がほどよい主張を持って、爽やかに、甘く切なく画面に冴え渡っている。