shuki

妻のshukiのレビュー・感想・評価

(1953年製作の映画)
4.5
凄すぎる。

ショックを受けた時に物が落ちる。人が座り込む。
決別を決心した女はもう視線を相手に合わせない。
電車の玩具が不快な音をたてている。母と愛人の緊張感を察していても、息子は唯おもちゃで遊ぶしか出来ない。
切り返しで写っていない間に、移動している。
繰り返される電車のモチーフ。
気が重い時に歩く道は坂道。
白黒映画に色を感じさせるチークの描写。
昔も、東京で先に映画が公開されていた。
東京藝大前の道がまるでフランス。街路樹、広い道、道行く人々のフォーマルな服装。

ホコリをはたいて終える。
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