井出弐等兵

ワイルド・スピード MAXの井出弐等兵のレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)
2.0
ってか、もっといい方法があっただろ!?

押収した金を横領しながら復職。
その抜け目のなさでFBIにまで昇格したブライアン。
方や、あえて走ったままガソリンのコンテナを根こそぎ奪い取って、しまいには、トラック自体を破壊までしてしまう極悪人のドミニク。
まったく成長も何もしていない二人が国境線で大爆走。

この世界では、効率とか生産性とかそういった類は完全無視。いかにド派手に出来るかが彼らの判断基準であるために、
凡人の我々からすると、「本当にこれしか方法はなかったのか」としか思えない破茶滅茶すぎる行動の数々に、どこまで着いていけるかが鍵となる。

「もはや山賊だろ、それ」と言わざるを得ないドミニクの極悪っぷりや
協力すれば前科はチャラという脅威の司法取引。
そして、麻薬の運び屋を公道のレースで決めるという麻薬組織の大胆不敵さ。
もう、ツッコミどころしかない。

至る所でカークラッシュさせて町を大混乱に陥れたら隠れてる意味なくなっちゃってるし、正体不明とか言っときながら、身の隠し方が全く意味ない。
お前隠れる気とかないだろ!笑

そして何より、ミア!お前、医療の勉強はどうしたんだ!?それで良かったのか!
身の回りの人々がみんな警察に追われて破滅していく姿を見て、諸悪の根源って本当はブライアンじゃないのかとすら思えてくる。

回を重ねるごとにスケールがでかくなり、どんどんアクションは面白くなるのに反比例して、知能指数がどんどん下がっていくストーリー。
ここまで振り切ってくれれば、その突っ込み所ももはや魅力になってくる。
シリーズに4作目にしてやっと形になった感じか。