マッシモ

宮城野のマッシモのレビュー・感想・評価

宮城野(2008年製作の映画)
3.8
アマプラにて視聴。
矢代静一作による同題戯曲を映画化。
ED違いのディレクターズカット版との事。
通常版は未視聴。

ストーリー
江戸の処刑場では、浮世絵師写楽を殺した罪で宮城野(毬谷友子)と言う女郎が、処刑されようとしていた。
宮城野には、写楽(國村隼)の弟子で偽絵師の矢太郎(片岡愛之助)という馴染客(金払ってないから実質ヒモ男)がいた。
ある日、宮城野は、訪れた矢太郎が師の写楽を殺してきたらしいことを察し自分が罪を被ると言い出す。

場面は写楽を殺める前まで遡り、写楽の孫おかよ(佐津川愛美)との色恋を写楽に知られて追い詰められていく矢太郎の葛藤が描かれます。

総評
この映画はストーリー以外の工夫が沢山あり、その点を文字にした方が有益かなと。
時代劇というより、劇シネが近いのかもしれません。

見せ方として舞台の書き割りが多数登場したり、場面が転換する際にジオラマセット的な全景を空撮で撮影したりしています。何か遊び心を沢山感じます。
途中で歌舞伎が挿入されたりするのもなんともまぁ面白いです。女郎屋の女将役、樹木希林さんまで白塗りしてますからね。凄いです。また、普通に画面内に黒子さん歩いてたりするのも絵面的には趣あって好きです。
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