牛丼狂

愛の街角2丁目3番地の牛丼狂のレビュー・感想・評価

愛の街角2丁目3番地(1986年製作の映画)
3.5
AVが映し出す世界は、カメラがあることを前提とした、カメラがなければ起こり得ない世界である。しかしそれは劇映画でも同じことであり、この映画ではそれが顕著に現れている。カメラがなければ彼らは暴れ回らないし、破傷風になることもない。普段劇映画を見てこのことを考えないのは、こう考えさせないように巧妙に作られているからであり、この映画はそういう意味の”フィクションらしさ”を追求していないので、ゆえにドキュメントタッチに見えることもある。
フィクション/ドキュメンタリーの境目なんてものは曖昧なものであり、それを十分に知っているゆえにこの映画はそこが雑に作られている。と、もっともらしいことを書くのも阿呆らしい。。
エネルギッシュさはもちろん、現代的にいうならば最高峰のエモを感じるものであった。かつてこんな映画が作られた、それが一部で評価された、というのが価値のあることであり、嬉しく、同時に少し悲しくなる。
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