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愛の街角2丁目3番地のMのネタバレレビュー・内容・結末

愛の街角2丁目3番地(1986年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ

マサヒロとヨーコはふとしたことで喧嘩別れ。マサヒロはオカマになろうとし、ヨーコは乞食の仲間になる。原作は大友克洋の漫画だが、過激な即興的手法により途中から物語要素は放棄され、生身の人間たちによる狂騒がえんえん続く。虚構と現実のはざまのカオスから生まれ出てくる陶酔感が麻薬のように観客を引きこみ、大島渚監督に大絶賛された。

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制作、シネマヴァリエテ+不死身会

今年の夏、配信限定で企画していたのでチケ購入。監督のオーディオコメンタリー付き。え?要らんわ!思ったけどこれが無いとさっぱり意味がわからない…

大友克洋先生の短編を実写映画化させた訳だけど原作のカケラも残ってない(らしい)仕上がりに。

見どころは、何つっても若い頃の園子温。
テラセクシーオカマ設定なんだけど途中のドブ川で破傷風になり死んだ事にされる。後に幽霊として再び出てくるというオカルト展開にはビックリした。

オカマが扇風機でしばいたり。
ホームレスの宴会。ほんまモンのヤクザに絡みに行く現場やら撮影許可無しでタンポンを薬局に買いに行ったり街頭演説したりめちゃくちゃクレイジーヴァイオレンス。

ホームレス集団とオカマ集団の闘争は見辛いけどそれがまた面白い。ホームレス集団の一員のミュージシャン役の男が実は家庭を持ってる勝ち組!というオチもジワジワ笑

将来大物になってった人達が暴れまくりでギャップが凄い。ゲゲゲの女房の監督も出てるし。。その業界の逸材、インテリ達がワイワイ馬鹿みたいなお祭りやってる感じだけどちょっと頭のおかしい美大生達が作った学生演劇みたいに見える。街頭演説映したりメガホンで発狂しながら真面目に社会へのアンチテーゼ的なもんを叫んでて時代を感じた。

映画としての仕上がりはカメラの手ブレ?がやばくって。。序盤なんか役者の体の動きに合わせてカメラを振り回していて軽く酔った。。

よっぽど好き者じゃなきゃこれはオススメしませんね!
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