四ツ谷アウトブレイクにて行われた、監督のコメンタリー付き配信上映にて鑑賞。
若さと勢いだけで撮られたような作品ですが、非常に面白かったです。
1986年製作、8ミリフィルムで撮られた作品であり、当時のPFFで大島渚らに激賞された映画。
といってもストーリーはあってないようなもので、簡単に言ってしまうと、オカマとホームレスが街を練り歩いて大暴れする、青春?映画。
意味不明だが、なんとこれでも大友克洋原作。更にあの園子温監督や鈴木卓爾監督らがおかま役で出演しているなど、何気に豪華な作品でもあったり。
ほぼゲリラ撮影で、今だったら絶対に撮れないようなものまでいろいろ映っていたりする。当時は大らかな時代だったのだなあ。
途中、園子温が演じるおかまが、足を怪我して病院で治療を受ける場面があるのだが、監督によると、コレはリアルでそうなったとのこと。つまりもはやドキュメンタリー。
更に園子温が破傷風になってしまい、ビビって撮影続行不能になったということで、何と次のシーンで彼の葬儀が行われている!と思いきや、終盤で幽霊になった園子温が唐突に登場し、もはやめちゃくちゃ。監督のコメンタリーのおかげで、何とか分かりやすく見ることができましたが、それがなかったらついていけたかどうか…。
人を選ぶパンクな映画でしたが、個人的には非常に楽しめました。