じぇいらふ

喜劇 男は愛嬌のじぇいらふのレビュー・感想・評価

喜劇 男は愛嬌(1970年製作の映画)
3.5
森崎東の長編第2作。第1作が『喜劇 女は度胸』でいわば姉妹編。
キャストも前作に引き続き倍賞美津子と渥美清。
奔放で自由な兄貴と、真面目で堅物の弟の兄弟という基本設定も同じ。

少年鑑別所から出所してきた春子(倍賞美津子)をこんどこそ真面目に更生させようとする司法保護士の民夫(寺尾聰)。そこにマグロの遠洋漁業から兄貴のオケラの五郎(渥美清)が帰ってきた。久々に再会した仲間で盛り上がっていたら、トラックで実家に突っ込む大失態。激怒した大家に賠償金を払うか、立ち退きを迫られる。五郎は春子に金持ちと結婚させることで結納金もせしめてなんとかしようとするが。。。

前作と違い、倍賞美津子より兄貴の渥美清の方に尺を採っている。春子の結婚相手候補として、宍戸錠、財津一郎(ちょーだい🤣)、田中邦衛とか濃い豪華キャストとのドタバタぶりで盛り上げる。そこに弟民夫がなんとか結婚阻止しようと絡むのだが、本当は春子好きなくせに色々小難しいことを言っては失敗だらけのキャラクターがなんとも不器用過ぎ、もどかし過ぎてイライラする笑。

春子も男勝りの不良キャラクターではあるが、あまり自分の主張がない感じで言われるがまま、お見合いしたりする。そこら辺ちょっと扱い軽くて残念。前作の方がその点よかったかな。

病気で寝たきりの子供と、題目唱えてばかりの親父とか、キャラクターが豊富でわちゃわしゃした楽しさはあるが、なんだかよくわからない内に解決笑。五郎はまたマグロ漁船に出かけるのでした~ここら辺の根無草キャラまんま寅さんですよね。

ダンプカー突っ込んだまま、ライトつけてご飯食べる🍚とかのデタラメな感じ好きです笑🤣🚚