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喜劇 男は愛嬌のbluetokyoのレビュー・感想・評価

喜劇 男は愛嬌(1970年製作の映画)
3.0
女は度胸の二番煎じ的な作品。続編ではないが似ている作品。あえて言えば、エロ要素を取り入れて、カネ儲けをしようという魂胆が見え見えなのが辛いところだ。森﨑東監督の一存ではないのだろうけど。倍賞美津子さんの尻をカメラが追い過ぎである。しかも、ちっともエロくない。
そのおかげで渥美清パワーが半減してしまった。

簡単にあらすじ。
小川春子が鑑別所を出所するところから。曽我民夫が彼女の保護監察をしていて、もう悪の道に入らないようにと固く決心するのであった。
悪の道に誘ったのが、兄の五郎(渥美清さん)で、遠洋漁業に出ていた。悪いことに五郎はちょうど日本に帰って来るところだった。

五郎は帰るとさっそく仲間や外国人を集めてダンスパーティー。春子も参加する。気が気ではない民夫。

五郎たちはダンプに乗って爆走しているうちに春子の家に激突。ダンプがめり込んでしまう。春子の家には父親と病気の弟。

家主の倉本倉治が、カネを払わなければ出て行けと言う。五郎は、春子をカネ持ちと結婚させて、結納金をせしめることを思い付く。

さっそく、遠洋漁業のときに知りあったどこかの企業の副社長でカネ持ちの神戸三郎を連れて来た。だが、神戸は結婚相手ではなく妾を探しているだけだったので却下。

結婚相談所で紹介された斉田光太郎は脈ありだったが、この男は結婚詐欺師で捕まった。こうなれば、家主の倉元倉治と結婚させればいい、となったがダメになった。

そんなことをやっているうちに、春子は、もとの悪い連中のもとへ。美人局のようなことを始めた。民夫が気付いて止めさせようとしたら、刑事が来てしまった。民夫は思わず刑事を押すと、刑事は地下に落ちて怪我をしてしまった。

もうこなればと亀吉が再びトラックを発車させる。今度は、家が全部壊れてしまった。仕方なく、春子の一家は、曽我民夫の家に行く。

結局、カネは五郎が遠洋漁業の給料を前借して払う。

五郎は再び、遠洋漁業へ。民夫と春子は結婚することになった。

五郎が台風のように来て去って行った、ということである。女は度胸よりも破壊的でないのは、エロ要素を入れようとしたからだろうな。ただ渥美清さんの話芸は楽しめる。
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