【恋愛関係図、えげつない】
こいつがあいつに恋をして、
あいつはそいつに恋をして、
そいつはこいつに恋をして、
またそこに恋するやつが現れて、
関係図書いたら、線が絡まりそうなほど複雑。
🔵自殺クラブの主犯として、取調室に連れてこられた一人の青年、パウル👦🏼。
どうやら彼の身の回りで殺人事件が起きたようだ。
警察官が問います、
「主犯はお前か、それともギュンターか、ヒルデか」
2人の名前が出てきました。
さらに、
パウルは遺書ともとれる手紙を事件前に書いていた。
"愛するものに裏切られたら、復讐をする。復讐したら、この世を去る"
自殺クラブのルールみたいなものだろうか。
愛した者を殺して、そして自分も死ぬ。
しかし、パウルは生きているのだ。
この世を去る、と書いたのにも関わらず。
時は学生時代に戻る。1927年。
パウルはクラスメイトのギュンター🧑🦱と出会う。彼はどこか遠くを見ており、遊びで拳銃を持ち歩く、かなりヤバそうな奴だ。
ギュンターにはヒルデ👩という妹がおり、
彼女がこの事件の根源ともいえる、かなりの男たらしの女だ。
そんなヒルデ👩に心惹かれるパウル👦🏼。
ヒルデは思わせぶりな態度をとるが、愛されることを快感とし、1人の男への執着がない。
そんな中、もっともヒルデに愛を注ぐものがいた。ハンス👱🏻だ。
ギュンターは妹に近づくハンスを嫌っていた。しかし、その理由はその後わかるのだが。
ヒルデにはエリ🧑🦰という友人がいる。
エリは一度パウルと会っており、彼女はそれ以来パウルを思い焦がれていた。
ギュンターは両親が留守をいいことにパーティーを主催。
そこにヒルデに会いにきたハンスが現れる。そこでハンスはギュンターの前に現れ、殴り合いが始まったかと思えば急にキス。
なぬ!!??
ギュンターとハンスは元恋人関係だったようだ。
つまり、ギュンターは妹に近づくハンスを嫌うのは、妹を守るためでなく、妹と恋人になることを恐れていたためなのですね。
もうこの辺で、恋愛関係図えげつなくて、かなり訳わかんなくなってきました。
まとめます、
パウル→❤️→ヒルデ
↑ ↑
❤️ ❤️
↑ ↑
エリ ハンス←未練←ギュンター
🟢なぜヒルデはそんなに愛されるのか
友人であるエリは、自分が恋い焦がれるパウルが、ヒルデに恋してることに気づく。
どうしてヒルデは愛されるのか、嫉妬に近いものを感じていた。
たしかに
ヒルデはあらゆる男を虜にしており、
今作品でもでも魅力的に捉えている。
自らの美貌に酔っているのと、いろんな男性に好かれる優越感が彼女をさらに魅力的にさせているのではないかと思います。
🟢なぜパウルはヒルデを殺して、自殺しなかったのか
これはどう考えても、殺したいほど愛していなかったからでしょう。
ギュンターは、ハンスをえげつないほど愛していました。
そんな彼を妹に取られた。
愛するものへの復讐心への条件は揃っていた。だから彼はハンスを殺し、自分の頭も撃ち抜いた。
しかし、パウルはヒルデから十分な愛を得られていなかった。
それはエリという自分を好いてくれる女性が現れたことも関係してるでしょう。
🔴1番美しい瞬間とは、幸せな瞬間
幸せな瞬間とは、愛し、愛されてる瞬間。
その愛を裏切られた時、それは復讐をしなければならない。
自分が愛した人間の運命は、自分でケリをつけるということだ。
運命の人がこの世には存在して、
それは人生でただ1人。
その愛が終わった瞬間、今後の人生に幸せな瞬間なんて訪れない。
ちょっと宗教的な匂いを感じましたし、
映画ミッドサマーのような異質な、人間の死際の美しさを表現しているようにも見えます。
薬物をやったあとの、画面がうねる感じもミッドサマーに似ていました。
失恋は、確かに絶望感も生みます。
今後、運命を感じた人との出会い以上の幸せを感じることはないかもしれません。
でも
人間は次へと進むことができる。
心臓が動いている、という奇跡を忘れてはいけないと思う。