上坂すみれの新東宝シアターから。三話オムニバスで一本の映画なのに何故かFilmarksでは一話独立で出てくるから分けて書くことに。
いよいよ新東宝が倒産することになり、最後は愉快で楽しいのを撮って終ろうと言うことで作った映画。
俳優もスタッフも監督も全員ノーギャラとのこと笑
一話は『吝嗇』
ドケチで財をなした社長がそのドケチが禍して若いカップル詐欺師にハメられ大金を持ち逃げさせる話。
ドケチ社長役の天知茂のこれまで見せたことがないコミカルで軽妙な演技が見所。
ニヒルで端正なルックから自身のドケチ経営哲学を披露したり、部下に変な理屈をこねて金を出し渋る様はかなり笑える笑
セリフ回りが『シン・ゴジラ』ぐらい早口なんだけど、それがギャグに弾みをつけてる。ソリッド感が心地好い笑
しかし、それ以外特に何もない笑 でも、他では見れない天知茂が見れただけでもお得だよ笑
好きなバンドのレア・トラックを聴くのに近い笑
あと、天知茂のドケチが炸裂すると画面に「ｹﾁﾝﾎﾞ」の文字が浮き上がり妖精チックな声で「ｹﾁﾝﾎﾞ ｹﾁﾝﾎﾞ」と囁きが入る斬新な演出が笑えた。
上坂すみれ曰く、あの「ｹﾁﾝﾎﾞ」はノーギャラでやらせた新東宝への愚痴らしい笑 確かにあり得る笑
