1954年 アメリカ作品 カラー
ヒッチコック3/53
●グレース・ケリー(マーゴ)
●レイ・ミランド(トニー マーゴの夫)
●ロバート・カミングス(マーク マーゴの恋人)
ヒッチコック再評価1
妻マーゴの浮気を知った夫トニーは用意周到に準備して、妻殺しを昔の知人に依頼するが...
久しぶりに観たが、やっぱりヒッチコックは面白い。サスペンスの原点。ポイントは鍵
この手の映画やドラマはこの後何回も観ているが、状況説明、筋書き通り行かないハラハラドキドキ感がたまらない。
殺しの依頼をする昔の知人チャールズに「依頼の理由」や「なぜチャールズを選んだのか」「引き受けなかった時はどうなるか」、筋書きをトニーが説明するシーンは、分かりやすく理路整然として、短時間で状況を観客に教える。脚本がいかに練られたものかよくわかる。素晴らしい場面だ。
観客は、ストーリー展開で、殺人者の側に立ったり、殺されかける主人公の立場に立ったり、警部の立場で推理したりしてしまう。いつの間にかヒッチコックの術中にはまって視点を変化させられるのがまた面白い。
もちろん、練りに練られたストーリーと種明かしは腹の底に響いて唸らせる。なるほど!さすが!だと。
サスペンスの傑作だ。
忘れてはいけない。グレース・ケリー。この映画、最高に綺麗だ。
#2022-257
死ぬまでに観たい映画マイベスト1000-94