アメリカ海軍の潜水艦の乗組員に襲い掛かる恐怖を描いたオカルトスリラー作品。
マシュー・デイビス、ブルース・グリーンウッドらが共演、オリビア・ウィリアムズがヒロインを演じる。
第二次世界大戦中の1943年8月の大西洋。
アメリカ海軍潜水艦タイガー・シャークは、ドイツ海軍潜水艦Uボートにより撃沈されたと思われるイギリスの病院船の生き残りの漂流者3名を救出する。
その後、艦内で奇怪な事件が続発する。
実は救出した3名の漂流者の一人は、潜水艦に乗せることは不吉とされてる女性、そしてもう一人はジュネーブ協定により保護していたドイツ軍パイロットの負傷兵であった。
事件の原因はドイツ軍負傷兵と決めつけ、国際協定に違反してドイツ兵を射殺するが……
アメリカ軍が戦時中に行っていた捕虜の虐殺などの国際協定違反をモチーフにした作品。
アメリカ軍の戦争犯罪によって生じた怨念に憑りつかれた潜水艦。
彼らは自分たちが犯した戦争犯罪を隠ぺいするため、さらに罪を重ねていく。
そして徐々に明らかになる真相。
ドイツ海軍Z級駆逐艦によるフック攻撃や爆雷攻撃に加えて、怨念に追い詰められ、一人また一人と命を落としていく潜水艦のクルーたち。
不可解な事件の連続に、自分たちはすでに死んでいるのではと疑心暗鬼に陥るクルー。
果たして彼らは何をしたのか？彼らはすでに死んでいるのか？もし生きているとすれば、生き残れることが出来るのか？
ドイツ軍による攻撃と怨念の二つの恐怖を描いた戦争ホラーに加えて、真相究明のミステリーとしても見応えありました。
2022.5 地上波・テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：平田勝茂 訳）
