小川晋

帰って来た木枯し紋次郎の小川晋のレビュー・感想・評価

帰って来た木枯し紋次郎(1993年製作の映画)
4.5
1972年製作、市川崑の「木枯し紋次郎」は、僕的には「必殺仕置人」と並ぶテレビ時代劇の金字塔であり、オールジャンル時代劇でもベスト5に入れたい傑作!(市川崑の「木枯し紋次郎」ならスコアは申し分なく〝5〟)
この「帰って来た木枯し紋次郎」は、市川崑が「木枯し紋次郎」をちゃんと32mmフィルムで撮った作品として残しておきたい(当時のテレビドラマは16mmが普通)と望んで撮った作品です。
それだけに「帰って来た木枯し紋次郎」の映像美は筆舌に尽くし難く、物語の合間に挿入される日本の原風景の美しさは嘆息ものです。
ただ、主演の中村敦夫が年齢的にもう紋次郎としては苦しく、作品の中で浮き気味なのが残念でした。
小川晋

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