ちいさな泥棒

好奇心のちいさな泥棒のレビュー・感想・評価

好奇心(1971年製作の映画)
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おいおい大丈夫かよ!

本当にその終わり方でいいのかよー!っていうくらいのあっけなさで終わった。お国柄の違いもあると思いますが我々一般庶民にはついていけない上流階級ならではのセックスに対する価値観や笑いのセンスなのかも。勝手な想像だけどお金持ちの人って秘密クラブとか大好きじゃないですか(←偏見w)この出来事がただの『好奇心』として描かれるのは凄いことだ…好奇心だからって言われたらそう言われたらそうか…って納得もしてしまいそうな描き方をされてるから凄い。

好きになった人がたまたま母親で父親がライバルで敵視してたのかなという、初恋の相手との美しき過ぎた思い出ということなのかな…

どんどんイチャイチャが激しくなるふたりが個人的にはとにかくムズムズしてきもちわるかった!笑笑。あれが自分の弟だったらと思うと……ひええええ!(悪寒)

ルイ・マルは不倫や近親相姦や歳の差恋愛などどの作品を見ても軸がブレないなと思っていましたが、こちらが自伝的な作品らしいと知って納得。きっと育ってきた環境に普通にはびこっていたのでしょうね。

大体いがみ合いそうなものだけど三兄弟がおてぃんを見せ合って比べ合いっこしたりあけすけに悪いことや性の話をして、なんなら手ほどきまでするくらい仲良しなのが珍しくてよかったです。そういう意味では両親共に「長男なんだから」とか何かの括りに縛って兄弟を比べるでもなく将来についてこうしろああしろ!と特にうるさいわけでもなく、子供達も決められた道に対して特に疑問を持つでもなく無邪気に生きているのを見る限り、父親も無関心そうに見えて実は家庭環境がいいってことなんだと思う。喉元過ぎれば…じゃないけど賢者モードになってすべてすっきりしてフラットに見たらお父さんも責め立てるほど悪い人じゃなかったってことなんだねきっと。

はぁ、わからん。