ろく

卑弥呼のろくのレビュー・感想・評価

卑弥呼(1974年製作の映画)
3.0
岩下志麻が顔を白塗りにして発狂しまくる映画。鳥居みゆきの100倍アナーキーだぜ。

最初いきなり森の中で自慰行為する卑弥呼(岩下志麻)。もうのっけからこれかよと思い震えが止まらなくなる。

その後ほかの国から来たイケメン(草刈正雄)に岩下ズキューン。冷静に神事をしているのに草刈に夢中。岩下の部下横山リエも草刈に夢中。あれ、歴史ロマンじゃなかったの。これではただの三角関係フジ昼ドラでは。

岩下あまりに草刈のこと好きで大王も殺しちゃうぜ。なぜか体を布にくるまれると殺されている大王(加藤嘉)。いいんだよ、卑弥呼パワーで死亡確定。あまりに不憫だよ。

草刈ばかりモテてしまっているのが不満な兄弟(河原崎長一郎、健三)は草刈をはめ指を切ったり目をつぶしたりやりたい放題。なぜか目をつぶされてる最中には目の前で乱交と大駱駝艦踊りが繰り広げられる。別な意味でのやりたい放題。

その後草刈は、横山とともに逃亡。あれ、この逃亡シーンでは目が明いているんだけど。もはや過去の因果律なんか関係なしだ。追っ手に見つかりわざわざ矢の飛び交う中にかけていく横山。自殺行為絶命。そしていきり立った草刈も矢の中に。当然絶命。弁慶仁王立ち。

草刈が死んだと告げる三国廉太郎(たぶん宰相クラス)。自分の股間に卑弥の顔を持っていき絶叫。三国、卑弥呼のスーパーテクに果てる。

その後岩下は、終始周りにいる大駱駝艦白塗り部隊に股間を針金みたいなもので刺され絶命。キャーと叫ぶ岩下。どんな映画よりトラウマだよ。しかしこの映画、すぐ絶命するよ。

河原崎兄弟は崖に上で殺し合い。多分権力争いを描きたかったのだろうか。盛り上がりもなく弟が死ぬ。せめて崖から落ちなさいよ。

イヨ役の子役が白塗りで今度は私なの~みたいなことを絶叫演技。もう笑っちゃうくらいポンコツ演技。それでいいのか篠田。

最後は古墳上空で三国連太郎(生きてた!)が発狂し、そのままヘリコプターの影が映るなか上空へ、なんと三国が発狂している場所は現代の古墳だった(だって周り車通っているもん)。

終始意味不明な映像におなか一杯。特に室内のシーンはどうみても文化祭レベル。もう少しなんとかできなかったのだろうか。

まあいいか。岩下と監督の篠田は夫婦。さらに河原崎長一郎と健三兄弟は岩下と従妹関係。そう、この映画は古代を書きながら実にアットホームな家族的なドラマだったんですよ(そんなバカな)。
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