Kientopp552

墓石と決闘のKientopp552のレビュー・感想・評価

墓石と決闘(1967年製作の映画)
4.0
 自分が10年前に撮った娯楽西部劇『OK牧場の決斗』に思いがあったのだろう。監督J.スタージェスは、自分が製作者となり、1967年作の本作で、ほぼ史実に忠実なO.K.コラル(Corralは囲い柵だそうで、本作の冒頭に描かれているように「牧場」ではない)の決闘があった後の後日譚、すなわち、西部史上の「英雄」ワイアット・アープの、血に塗られた復讐劇を撮っている。アープの敵役を演じているRobert Ryanの苦み走った悪のダンディズムもいいが、それよりも、本作では、アープと Doc Hollidayとの間の男の友情が興味深い。Doc役を演じているのが、1970年代半ばに二回助演男優賞でオスカーをゲットしているJason Robards, Jr.である。『OK牧場の決斗』でこのDoc役を演じたのがKirk Douglas、その他にも例えば、Victor Matureが1946年に、Val Kilmerが1993年にHollidayになっている。蓋し、この役にはJ. ロバーツが最適ではないか。
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