桃子

墓石と決闘の桃子のレビュー・感想・評価

墓石と決闘(1967年製作の映画)
4.0
「西部開拓時代の生き証人」

有名な「OK牧場の決闘」の後日談である。昔1度見たことがあったような気もするが、見たら全く覚えていなかったので初見と同じだった。なにしろ、冒頭がOK牧場の決闘シーンなのだ。え?!ここから始まるのか?!と驚いた。
ワイアット・アープもドク・ホリデイも実在の人物で、様々な記録が残されているようだ。なので、人物設定は同じで、どの“OK牧場系”の映画も主要人物のキャラクターにブレはない。ドク・ホリデイは肺病を患っているし、ワイアットには2人の兄弟がいる。
ワイアット・アープは80歳まで長生きした。死因は膀胱炎だそうである。この時代にご長寿はとても珍しいと思う。西部開拓時代の生き証人となったこの人がいたからこそ「荒野の決闘」等の名作西部劇が生まれた(ジョン・フォード監督が、ワイアットに取材して夢中になって話を聞いている姿が目に浮かぶようだ)。事実に基づいている映画は、その事実の部分に魅力がある。事実は小説より奇なり、ということだ。
おそらくこの「墓石と決闘」も事実に基づいているのだろうが、ワイアットが執念で兄弟の復讐をする姿が胸にせまってくる。復讐劇は西部劇のポピュラーな題材だし、見ていても非常にわかりやすい。
ドク・ホリデイを演じているのはジェイソン・ロバーズである。私はこの俳優さんが大好きで、久々に拝見して懐かしくて胸キュンしてしまった。マイナーだけれど非常に好きな「レイズ・ザ・タイタニック」という映画に出ていた。再見する予定なので、レビューはまたのちほど。
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