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チェ 28歳の革命のkoyoのレビュー・感想・評価

チェ 28歳の革命(2008年製作の映画)
4.2
【武器を握ることでしか革命は出来なかった】



この時代に、中南米を覆っていた政治の腐敗、人々への搾取。ゲバラはアルゼンチン生まれながらも、若かりし頃に多くの国を旅し、中南米が面していた現実を知った。そして、また生まれながらにして革命家の精神を持ち合わせており、カストロと共に当時のキューバ・バチスタ政権を倒した。

ゲバラは、常に貧しい人々へ目を向けていた。現実に目を背けることなく、行動した。そういう意味で、単なるマルクス主義者ではなく、単に心優しき戦士に思えてしまう。この人がいなければ、キューバそして世界の歴史はまた違ったものになっていたと思える人である。

この映画ではそこまでの背景は知ることはできないが、しっかり背景を知っていて観ると何とも感傷深い気持ちになった。
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