サーフ

猿の惑星のサーフのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
3.8
結末が有名すぎてDVDのジャケットにも使われている今作。見る前まではぶっちゃけオチしか知らなくてそれに至る過程はまったく知らなかった。

猿の世界を描いた作品だけれどこの作品を通して感じる事は人間社会への皮肉、人間の愚かさ。
この現代社会に突然人間と同じ知能をもって読み書き、喋れる猿が突然現れたらこの映画での猿の人間に対する対応と同じ事をするんじゃないか?
結局この映画で描かれる猿と今を生きる人間は同じじゃないか?と考えるとバツが悪くなってくる。
主人公のキャラクター性が結構粗暴と言うか、銃撃つわ、猿を人質もとい猿質にとるわ人間の愚かさをより強めてる。

ヒロイン的存在のノバが健気で可愛い。テイラーが牢屋から連れていかれるのを鉄格子の間から顔出して見てるのが可愛かった。

結末も分かり切ってはいたけれどストーリーを追って見ると人間の愚かさが強調されてかなり印象が違ってくる。人間が滅び、猿が優位に立つ時代になるまでは次作以降で明かされるのかな?楽しみ。

ラストに長官がいう「人間の愚かさと知恵は共存している」というセリフ。本当にぐうの音も出ない程の正論。
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