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猿の惑星のYYamadaのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
3.8
【法廷映画のススメ】番外編
『猿の惑星』(1968年)
〈フィクション (2673年 / 謎の惑星)〉

◆法廷の争点
下等動物「人間」の扱いについて
・「言葉を発する」禁則を破った
 人間への処遇
・人間を擁護する猿への断罪

〈見処〉
①「どんでん返し」に世界中が驚愕!
 不朽のSF映画の金字塔
・『猿の惑星』(Planet of the Apes)は、1968年に製作されたSF映画。ピエール・ブールによる同名SF小説を原作としたシリーズ全5作の第1作目にあたる。
・本作は広大な宇宙空間からスタート。4人の宇宙飛行士を乗せ、地球への帰還を目指す宇宙船船長のテイラー(チャールトン・ヘストン)は、準光速航行による船内時間が1972年7月、地球時間が2673年3月であることを確認し、冬眠状態に入った。
・しかしながら、何らかのトラブルにより、宇宙船はとある惑星に不時着。そこは、言葉を話す猿たちが原始的な人間たちを支配する惑星だった。
・人間狩りをする猿の軍隊に捕らえられたテイラーは、コーネリアスとジーラという猿の助けを借り、一緒に捕らえられた人間の娘ノバと逃亡を図るだが…(eiga.comより抜粋)。
・本作は、同じ1968年に製作された『2001年宇宙の旅』と並び、歴代SF映画の最高峰として、長く万人に愛され続けている大ヒットシリーズ。その精巧な猿の特殊メイクは、当時「メイクアップ賞」がなかったアカデミー賞において、名誉賞を受賞している。
・本作による驚愕のラストシーンは映画史に残る有名なもの。「かまいたち」のM1決勝ネタ漫才「となりのトトロ」ばりに、複数の再放送の網を抜け、本作の結末を知らずに居続けることは困難かも!?

②結び…本作の見処は?
以前のDVDジャケットにはラストシーンがそのまんま写っていました。。

◎: 今から50年以上前の作品とは思えないスペクタクルな内容にメイクアップ技術。終盤20分は人間の業を見事に表現されている。
○: 有名な「争点が何なのかわからない」裁判シーンでは「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の3判事が登場。この「三猿」のルーツは、徳川幕府建立の日光東照宮…ではなく、古代エジプトやアンコールワットに見られ、中国を経由して日本に伝来したものだそうだ。
▲: 続編にも出演することになる、リンダ・ハリソン扮する寡黙の女性ノバ。その美しさが際立つ作品であるが、男尊女卑的なキャラクターに時代を感じる
▲: ラスト20分以外のグダグダな作風は、本作公開から僅か5年間で製作されたシリーズ4作に引き継がれることになる。(佳作の誉が高い3作目以外は観るに耐えられない記憶あり)

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以上、4週かけて法廷関連映画32作(過去鑑賞含めると36作)を鑑賞しましたが、特にオススメ作品をピックアップします。

【S】 情婦、12人の怒れる男、
シカゴ7裁判
【A+】ミュージックボックス、
    真実の行方、判決2つの希望、
    エリン・ブロコビッチ
【A】 黒い司法、評決のとき、
アミスダット、レインメーカー、
   ニューオリンズ・トライアル、
   リンカーン弁護士、いとこのビニー

以上【法廷映画のススメ】フェーズ1
~完走
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