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猿の惑星のYSKのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
3.1
ラストシーンがあまりにも有名で、有名過ぎた結果ラストシーンがDVDのジャケ裏に使われてしまうという、往年の名作でありながらも非常に不遇されている印象も強い名作を初視聴

ぶっちゃけてしまえばラストシーンがすごくすごい有名なため、どうやってそこに至るのだろうと穿った見方をしていたことは否めません
そしてそのような歪んだ見方をしていたからかもしれませんが、なかなかに残念でした

初めて訪れた未開の地でありながらも酸素があり水があり食物まである偶然、その星の先住民と言葉が通じる偶然、SF作品であるからこそ見逃されがちな「ご都合主義」が最大の伏線となりえたことこそは面白いのですが、SFが「子どもが楽しむジャンル」と認識されていた時代に進化について討論を行ったところで誰が理解し誰が喜ぶのでしょう

猿たちと心を通わせることも闘うことも、もしくはサバイバルに興じることも盛り上がりに一役買うことは間違いないでしょうが、少なくとも進化論を戦わせたところで喜ぶ子どもはいませんし、90分くらいでまとめたほうが満足感は高かったように思います
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