もちお

猿の惑星のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

猿の惑星(1968年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 映画感想500本目の投稿です。
 節目ということで、思い入れのある作品を🙇‍♂️

 2回目の鑑賞です。
 字幕版を観ました。
 やはり苦い作品でした。

①初鑑賞時の思い出
 たしか中学生の時、テレビをつけたら偶々始まりまして。
 「有名な作品だし」と軽い気持ちで観始めたのですが、ぐいぐい引き込まれました。
 そして、あの自由の女神。
 1人で観ていたのですが、あまりの衝撃で声が出てしまいました。
 あの時の絶望と興奮を忘れられません。

②良かったところ
・テイラーの声が出るシーン
 猿たちに追いかけ回されるところが怖いです。
 どこに逃げても猿がいて、息苦しくなっていきます。
 溜めてからの発声なので印象に残りました。
 「ついに話した!」という解放感がありました。

・猿たち
 いろいろな猿がいるので、観ていて興味がつきません。
 それでいて、虐げられる人間や猿同士の対立が描かれるので怖さもあります。
 楽しいけれど、怖い。
 怖いけれど、楽しい。
 混乱しました。

・法廷のシーン
 本当に嫌なシーンでした(誉めています)。
 思考力の有無を確認するため、検察官がテイラーに質問をしました。
 が、知っているかどうかと考えられるかどうかを混同した質問でした。
 気持ち悪かったです。
 テイラー側の主張が相手にされず、「これはダメだ……」感が強かったです。

・テイラーの仲間であった人間たち
 1人は剥製に。
 もう1人は手術で変わり果てた姿に。
 テイラーに対する追い込みが凄かったです。

・ザイアス博士
 社会を維持するための隠蔽が印象的でした。
 また、終盤で人間への強い嫌悪感を述べていました。
 観ている私も「たしかに……」と思うことがあり、悲しかったです。

・自由の女神
 強調しすぎないところが好きです。
 あっさりとした表現でありながら、強烈な一撃。
 今回は最初から地球と分かった上での鑑賞でしたが、非常にフェアな作りと思いました。
 そもそも宇宙船は地球を目指していましたし、猿は地球の生き物で、人間もいて、猿は英語を話している等々。
 ただ、初見時はずっと「地球ではない別の惑星」と思っていたので、自由の女神を観た瞬間に度肝を抜かれました。
 それでいて静かに終わっていくので怖かったです。

③まとめ
 思い入れのある作品の1つです。
 あの初見時の衝撃を忘れられません。
 観て良かったです🗽
 ちなみに、『猿の惑星』シリーズは本作しか観たことがありません。
 他の作品も観てみたいです。
もちお

もちお