コバタケ

猿の惑星のコバタケのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
3.5
2023年12月08日ディズニープラス観賞。
1968年公開の「猿の惑星」シリーズ全5作の1作目。

地球への帰還中の4人を乗せた宇宙船は、とある惑星に不時着する。飛行士のジョージ・テイラー大佐(チャールトン・ヘストン)、トーマス・ドッジ中尉(ジェフ・バートン)、ジョン・ランドン中尉(ロバート・ガンナー)は脱出したが、女性飛行士のマリアン・スチュアート中尉(ダイアン・スタンレー)はコールドスリープ中の機械故障によりすでに死亡していた。探索を開始した一行は、オアシスを発見し休んでいると衣服や物資を何者かに盗まれる。盗んだ者を追いかけると猿の騎兵隊を遭遇する。テイラーは首に重症を負い、ドッジは射殺されランドンは捕縛される。テイラーが気付くとそこは人間が飼育されている動物病院であった。

リブートシリーズ3作鑑賞後、旧シリーズを吹替版で再鑑賞。

原作は、フランスの作家ピエール・ブールの小説で1963年出版の「猿の惑星(La Planète des singes)」。日本のTV初放送は1973年TBS版「月曜ロードショー」で視聴率37%を記録。1981年にアカデミー賞のメイクアップ賞が設立されたため、本作の特殊メイクのジョン・チェンバースは、名誉賞を後年受賞。

小学生当時にTVで鑑賞した時に「怖さ」を覚えた。米ソ冷戦時代の「核の脅威」と人間の愚かさを強烈に批判した、エンディングの自由の女神像を発見した時の絶望感はシリーズを象徴している。人類はディストピアに突き進み、ポスト・アポカリプス(絶望的な非管理社会)となる。変わって地球を支配したのは猿たち。

時代背景もあり当時の衝撃は薄まっているが、あの時代に鑑賞できたことはラッキーだった。

memo
・公開日:アメリカ1968/04/03、日本1968/04/13
・上映時間:112分
・製作費: $5,800,000
・興行収入:$32,589,624|アメリカ$-、日本2億8789万円
・受賞歴:第41回アカデミー賞名誉賞

オリジナルシリーズ
★1968 猿の惑星
・1970 続・猿の惑星
・1971 新・猿の惑星
・1972 猿の惑星・征服
・1973 最後の猿の惑星

リメイク
・2001 PLANET OF THE APES/猿の惑星

リブートシリーズ
・2011 猿の惑星: 創世記
・2014 猿の惑星: 新世紀
・2017 猿の惑星: 聖戦記
・2024 猿の惑星/キングダム
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