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猿の惑星のぉゅのレビュー・感想・評価

猿の惑星(1968年製作の映画)
3.7
2020年 鑑賞
観たいと思っていた名作の1作。でも、なんとなく概要を知っている1作でもある(過去にはターミネーター2やシックスセンス等)。

ピエール・ブールによる同名SF小説が原作。「ニコライとアレクサンドラ」「パピヨン」等のフランクリン・J・シャフナーさんが監督。

4人の宇宙飛行士を乗せて発進した一隻の宇宙船が、およそ6か月の宇宙飛行を経て、地球への帰還を目指していた。睡眠薬を注射して冬眠状態に入った。何らかのトラブルが発生し、宇宙船はとある惑星の湖上へと不時着水した。着水と同時に冬眠装置が自動的に開き、男性3人は脱出したものの、女性飛行士は装置の故障による空気漏れで既に死亡していた。幸いにも惑星は地球と同じような環境が保たれていた。オアシスにたどり着いた一行は水浴びをするが、途中で何者かに衣服や物資を盗まれる。その後を追いかけた一行の前に現れたのは、銃で武装し馬に跨った猿の騎兵たちであった...

“地球に近い気候” というのが重要な鍵になっていて...
冒頭は宇宙船の不時着から、装置の故障の女性隊員のミイラ化の恐怖や、不時着した惑星の探索や、砂漠の風景の美しさ等で、気持ちが落ち着いてくるのだが... あの水浴びのシーンから話が変わって来ていて... あいつらの登場で180°ストーリーが変化する。

猿獣人のメイク、ゲキやばっ!60年代の作品とは思えない!もっと早くに出会いたかった...
猿獣人やチンパン獣人は、言葉を喋り、字を書き、科学も医療もある。馬にも乗る、銃も使う、カメラ(かなりレトロな)で写真を撮ったり、出世欲もあれば、博士もいる。あのマンガや映画でみる原始人のような人間と、獣人たちの立場が逆になった世界... そんな世界で、生き残った宇宙飛行士のテイラー(チャールトン・ヘストンさん)は、獣人にコンタクトを取ろうとする。

裁判もある!言葉を喋らなくする手術もある(半身は通常で、もう半身は、髪がえぐれて、馬の蹄のような跡がある)!なんとも高度なこと!

テイラーらは逃げ出し、良き猿獣人たちと結託し、反旗を翻そうと... 入れ歯?メガネ?人工弁? まるで人間の老人の居た跡みたい!浜辺に突き刺さった●●●●●や、実は●●、っていうのは数々のパロディや、オマージュで観てきた。でもそれだけ名作だったということだ!まぁ今さら大きな声で言わなくてもいいんだが、 ”●●は死の使者なり“ という爆発力のある、芯を食ったメッセージがあったんだから、もうこれ以降の続編やリメイクの発表しなくても... と、思う!

髭を伸ばして何が悪い!ツルツルな肌なんてない!バカに見える?高尚な男性を目指しているんだよ! “猿まねだ” って、言っちゃう?

1091(20-224)
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