極道の妻の生き様を描いた極道ドラマ。
「極道の妻たち」シリーズの第9作目。
岩下志麻が主演、かたせ梨乃、石橋凌、工藤静香、原田龍二、中尾彬、北村和夫、川島なお美、原田大二郎らが共演。
原作は家田荘子の小説。
坂松組三代目が亡くなり三回忌の法事を前に四代目として誰が跡目を継ぐかを投票で決めることになる。500億円もの資産を持つと言われる北陸の女帝と呼ばれる洲崎組女組長（岩下志麻）のもとに、候補者の一人である坂松組三代目舎弟頭である佐渡琢磨（北村和夫）が軍資金として20億円を貸してくれるように頼みに来る。女帝はキップよく金を出し、佐渡を支援することに。そんな折、女帝を姐さんと慕う神鳥組組長の妻（かたせ梨乃）の弟（原田龍二）が刑務所から出所し、女帝の一人娘（工藤静香）に一目惚れする。一方、佐渡の対立候補の坂松組若頭の海原（原田大二郎）が佐渡を殺すために刺客を差し向ける…
姐さんと妹分の信頼、夫婦の絆、姉弟愛、母娘の愛情、男と女の関係など、極道の妻を中心にそれぞれの想いと生き様が交差する。
貫禄の岩下志麻はもとより、かたせ梨乃の姉貴が極道の妻を熱演しており、クライマックスできっちりけじめをつけてれる。
「極道の女房ゆうたら 角生えてるわけやないから 泣きもすれば笑いもするんよ 男のつまらん意地で家潰されたらたまらんわ」
「主人の仇 とらして貰います 往生しいや！」
最後はこれまで影で見守っていた岩下志麻の演じる女帝が、お茶を一服しながら不気味で意味深な動きをする。
「極道は一歩でも退いたら地獄や」
「事務所で次の指令を待つんや」
2024.2 BS松竹東急で鑑賞（よる8銀座シネマ）
