のすけ

僕らはみんな生きているののすけのレビュー・感想・評価

僕らはみんな生きている(1992年製作の映画)
3.9
滝田洋二郎監督。
真田広之、山崎努、岸部一徳、嶋田久作。

面白い!秀作。
出張先のよく分からない発展途上国で不運にも戦争に巻き込まれたら‥日本人4人はどうするのか‥

「私たちは日本のサラリーマンです!」
コメディぽいんだけど、銃撃戦では頭撃ち抜かれてもろに死んでいく。
シリアスのようなコメディのような‥不思議な面白さ。
どうせチープなんだろうと思いきや、銃撃戦や村の雰囲気のクオリティが思ったよりも高くて良い意味で誤算だった。
ロケはタイで行ったみたい。リアリティがあってよかった。結構ちゃんと作られた作品だと思う。

あのタイミングで流れてくる『関白宣言』‥なんかいい。
エンディング曲も日本の人気アーティストとかで締めないあたりがこの作品を作った人達のこだわりというか「俺等は俺等が思う最高のものを作るんだ」的な気概を感じて気持ちよかった。

昔の日本の企業戦士たちと、寡黙な日本人の中に眠るジャパンクオリティへのプライドと、人情を見せてもらった。