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キングス&クイーンのseiのレビュー・感想・評価

キングス&クイーン(2004年製作の映画)
4.4
ノラと元恋人のイスマエルの話が交互に展開される。ノラの話はすごく重い話だった。徐々に様々なことが分かっていって話に深みがあった。特に父の告白にはゾッとした。イスマエルの話は大変な状況ながらもマチューアマルリックの魅力もあり、どこかユーモラスな雰囲気があって面白かった。特に強盗の話。あと、中国女に突然キスする時の急にかかる音楽。平行して違う性質の話が展開されるが、ノラの性格であったり、表に出さない人の悪意だったり、共通する部分があって統一感があった。平行する二つの話と共に過去の回想があったり、養子、親、子供、恋人、兄弟などの家族との関係によって多層的に話が展開されるのが面白かった。最後のイスマエルの博物館での子供に語りかける場面が最高だった。どうやってこういう話を作るんだろうと思うくらい凄い映画。
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