カジノ経営の成功と凋落を描いた
カジノ版「ウルフオブウォールストリート」
ただウルフオブウォールストリートほどバチバチにエンタメに振り切った作品というレベルには達してないけどスコセッシ玄人からしたら居心地の良いリアルストーリー
デニーロが主人公なんだけどスポーツ賭博師からベガスの巨大カジノを経営することになるもちろんバックにはイタリアンマフィアが構えて誰もが見惚れる美女と結婚しては喧嘩っぱやすぎるジョーペシが脇にボディブローを食らわせる
キャスト陣と展開が安定のスコセッシ印
そこまで大きい展開が起きないのに3時間の長尺が苦にならないのはスコセッシ映画に肥えた人のみ味わえるスコセッシの領域におれは踏み込んでるんだとなる
ノーランで言うところの「プレステージ」で
フィンチャーで言うところの「ゾディアック」スコセッシで言うならこの作品
とにかくデニーロがカッコイイのは当たり前なんだけどシャロンストーンがクズすぎて逆に清々しい
美貌だけが取り柄とはこの事で
クズの元カレに縛られデニーロの金を元カレに流し続けようとする。元カレがクズすぎるしなんでこいつにシャロンストーンがそんなに養おうとするのかが謎すぎる
しかもトドメに我が子を縛り付けるアル中&ヤク中の賜物なクズっぷり1番の悪はこの女
「グッドフェローズ」でも、暴れ倒したジョーペシがこの映画でも暴れ倒すんだけど昼ドラな不倫展開がヒリヒリする
一番最初に悲劇的な末路を辿るカジノマンの話と思わせといて本当の幸せとはなんなのかを問う黒澤明イズムのあるスコセッシ映画