jam

ダーティ・ダンシングのjamのネタバレレビュー・内容・結末

ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

"踊れる身体"への憧れ
どんなに努力しても、私には決して手に入らないもの
音を捉え 音に乗り
ある時は軽やかに ある時はしっとりと


The night we met I knew I needed you so
And if I had the chance I’d never let you go
So won’t you say you love me? I’ll make you so proud of me

1963年、フランシスがまだ"ベイビー"と呼ばれていた頃にヒットした The Ronettesの"Be My baby"
その歌はまるでベイビーのテーマ曲


それまで恋を夢見る"baby"だった彼女が
避暑地で出会ったのはダンス教師のジョニー

少し危険な香りを纏う彼のダンスに心奪われ
成り行きでダンスパートナーを務めることに
レッスンしていく中でいつしか二人は…


ステップ、ターン、リフト
覚えるのは互いの心臓のリズム
レッスンのBGMはEric Carmenの
"Hungry Eyes"
踊れない私だけれど、画面の彼女と共に
リズムを刻む心地を味わう


一夏のBoy meets girl
ダンス教師を辞めれば故郷で左官職、というジョニーの現実
一方のベイビーは「世の中を変える」と大学に進学する
…"互いの領域"を守る?



「ベイビーは自由だ…おいで」
差し伸べられた手を取り
彼の胸に飛び込んで

"(I've Had)The Time of My Life"
のイントロにぞくぞくさせられたら
そのままラストダンスへ



ハッピーエンドのその後を
今は考えなくてもいいかもね
劇場を後にする私の足取りも
心なしかステップを踏んでいるように
jam

jam