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君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956のmatsuのレビュー・感想・評価

4.0
1656年ハンガリー動乱とメルボルンオリンピックのハンガリー水球チームの活躍を描いた映画。
(動乱と水球の話は完全実話。)

話の中心はハンガリー水球チームのエース選手と革命勢力の中心となる女子大生の恋愛。

ハンガリー動乱…第二次大戦後にソ連に実質支配されていたハンガリー。ソ連を撤退させて自由を勝ち取るために市民や大学生などが蜂起した際に、ソ連が沈静化させるため武力で押さえつけようとした。この動乱により約3000人が死亡し、多数の市民が他国に亡命した。

ソ連が多数の戦車で乗り込んでくるシーンや平然と市民に向けて発砲するシーンなどは非常にリアリティがあり、残虐さが際立っていた。恐ろしかった。自由を求めたハンガリー市民が本当にかわいそうだった。

動乱の数日後、水球のオリンピック準決勝で紛争当事者のソ連VSハンガリーがあった。「メルボルンの流血」と言われた国同士のプライドをかけた流血の戦いだったようです。(映画で描かれている)

恋愛のほうも美男美女カップルの素敵な話だった。ただ動乱の中で愛し合うのが大変そうだった。
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