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君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956

『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』に投稿された感想・評価

🤽‍♂️戦争ロマンスではありまてん💔。🇭🇺ハンガリーが自国の内戦(ソ連も介入し、事件後30年間国内では🗣議論を禁止されていた)を描いた『ハードな内戦ドラマ』。ミャンマーの内戦が頭に浮かびますが、とてもツラみ((;゚Д゚)))💦✨ソ連は昔からセコい💢✨ぜひ👫主人公2人、それぞれの戦いを見届けて欲しス👍🏻

【🇺🇸ストーニーブルック映画祭(観客賞)受賞🏆】

【✏️🇭🇺ハンガリー動乱とは】
1956年にハンガリーで起きたソビエト連邦の権威と支配に対する民衆による全国規模の蜂起を差す
メルボルンの流血戦と呼ばれる1956年のメルボルンオリンピックで戦ったロシアとハンガリー男子水球チームの背景にはこんな悲劇があったー

恋愛映画なのかプロパガンダ映画なのか結局なんなのかって感じでしたけど
まあスペクタクル映画ってことで、デモや銃乱戦は意外と迫力があって怖かったかなー
国にしても水球にしてもソ連と対立するハンガリー
ここでもAVOいわゆる秘密警察の魔の手が襲いかかる〜
やはり市民を弾圧するというのは正しくはないよな
ハンガリー動乱は今もハンガリーでは繊細な問題らしくて、なぜかあまり話題にならないらしい
二時間つきあえる勇敢で悲痛な現代史。真剣さと、劇映画としての熱量の高さが、当たり前に泣かせる。

問題は少しあると思う。
あのS・スタローンが低クラスな善悪二元論(アメリカの敵国を自動的に絶対悪とする、幼稚園児的発想)を酔っ払いみたく振りかざしてたらしい頃の『ランボー2』『ランボー3』、、、の製作者アンドリュー・ヴァイナが、自身のハンガリー脱出時(1956年)に思いを馳せて監督らに号令かけてEUの世にこれを送り出した。
のっけから、善なるハンガリーチームが完全アウェーのモスクワでの水球試合で「ソ連は反則やりまくり」「審判団は目をつむりまくり」「観客ももちろん全員敵として鼻息荒いし」のジョバーぶりをわかりやすくやってくれてて、スタローンな(というよりアメリカンプロレスな)ドラマ性が綺麗な映像にぴんぴん漲る。
その後も、ソ連軍&ハンガリー政府&アーヴォ(AVO/秘密警察)が、水球選手たち&民主化闘士たちを、いじめる。闘士の学生側も、二十歳前後とは思えないほどのしっかり者たちとして銃で抗戦。
熱量劇への必要アディショナルとして美男美女がちゃんといる。もちろん主役二人のことだ。
スポ根要素は案外全然少なく、水球は最初と最後にだけ出てくる。シークエンスの多くが、革命対反革命(または反革命対革命)という名の殺し合い(の中での青春)描き。───韓国の『タクシー運転手』『1987、ある闘いの真実』やドイツの『僕たちは希望という名の列車に乗って』等に心震えた人ならば、本作の出来ばえにも感涙しようね!
主役二人、水球選手カルチ(フェニェー・イヴァーン)と反政府女学生ヴィキ(ドボー・カタ)が内外両面的に好相性カップル。二時間愛せるほどのジェニックとは特に彼女のほうを最初思えなかったけど、二人の終わらせ方が(いい意味で)最“劇的”なので、満足しようね!

問題の、善悪二元論なんだけれども、たしかに共産主義陣営(スターリンもフルシチョフも)を100%の圧迫者として徹頭徹尾憎んでる映画だけれども、50年代の要のところ──目の前の騒ぎの危険度に加えて「アメリカに助けに来てほしいけど、もしも本当にアメリカが来たら、そのまま米ソ大戦か」という極限の緊張感と、「アメリカは助けに来ない。アメリカにとってはイスラエル対エジプトのが大事」という東欧ゆえの絶望感が、史実通りに描き込まれ、そこだけが、誰かさんの幼稚園児ぶりとちがってハンガリー人たちのぎりぎり幼稚じゃない二元論なのだった。(某ロッキーさんの映画だったら、善戦する若者たちの後ろから最後アメリカ軍が解放者としてファンファーレとともに大参上することだろう。。)
幼稚じゃない(=真実である)ぶんだけ、これは強い。すなわち、「善対悪」だけでは終わらなかった。かといって、止揚にも至らなかった。止揚の代わりに、「祖国」という、弱小国ハンガリーならではの精一杯のキーワードが映画のために(あるいは1956年その時のために)用意される。「祖国のために試合で勝つ」と「祖国のために革命の花びらになる」のシンクロで、決着。よりホットなキーワードになろうとした「愛」は、神父が口にしてくれたものの、瞬殺されたみたいだった。
どうしても、コーシャ・フェレンツの大作『もうひとりの人』の非武装の模索と比べれば、戦いの短絡性というか非文芸性が悪めに残る。これはもう仕方ない。
つらいけれども、私たち日本人は遠い他国の幾昔か前のこの混乱を、裁かず直視だけしなきゃいけない。それがハッキリ義務であることは、ラストの(詩人の?)引用文が宣してる。
「自由な国に生まれた人間には到底理解できないだろうが、自由こそ、我々が何よりも求めた至高のものなのである」
今の日本人はこれに何を思う????????

日本の二千年史において、第二次世界大戦敗戦後のこの七十数年ほど「自由」な時代はない。これほどに言動の自由を(しかも表面上の一応の平和やある程度の経済力とともに)享受できてる時代は一度もなかった。これを私たちは、みすみす手放そうとしてる。何も考えずに明け渡しつつある。「内閣の判断一つで法治主義をいつでも停止できる“緊急事態条項”を憲法に書き加えるつもり」としばしばわめく政党を、選挙のたびに勝たせてる。言論の自由(その要ともいえる公正報道)を平気で妨害する総理大臣を、蔑みつつも受け入れつづけてる。いったい私たちは何なの? この映画のように「アベを隅田川に! ×××を首相に!」とアジテートする必要はないのかもしれないけど、あまりにも、2019年現在の日本人は情けなさすぎる。どの政党を支持するか、とか、自分が既得権益保守側にいるかいないか、とか、沖縄に興味があるかないか、とかの問題じゃない。百年・千年の人間の歴史を視よ。このハンガリー映画の生き血をちゃんと吸おう。うん、栄養があるじゃんか。旧東側のあちらこちらを落武者扱いするためにじゃなく、経済自由という名のわけわかんない資本家中心主義に寄り添うためじゃなく、本当の自由を保ち、伸ばし、「愛」へと高めるために。
日本中での再上映を。求む。。。。。

[国立映画アーカイブ “ハンガリー映画特集”]


◆追記◆ 大学の水泳授業で、たった一度だけ「水球」をやらされたことがある。その時に初めて知ったんだけど、水球って、足がつかないプールでやるんだ。飛び込み用のプールも兼ねてた。競泳用のプールが隣にあって、深さの違いで水の色が違って(水色に対して、渓谷の川みたいに緑色なんだよ)、怖かった! 水球はきつかった! 今思うと、何で先生は水球なんて私らにやらせたんだろ。男子らは毎週やらされてたみたい。

◇メモ◇
サボーカルチの弟/ヨージ
チームメート/ティビ
ヴィキの美しい女子友/エステル
眼鏡男子/イミ
秘密警察の長/“フェリおじさん”
 

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