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動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次
三人三色が配信されているサービス一覧
三人三色が配信されていないサービス一覧
三人三色の評価・感想・レビュー
三人三色が配信されているサービス一覧
『三人三色』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
三人三色が配信されていないサービス一覧
『三人三色』に投稿された感想・評価
netfilmsの感想・評価
2017/07/02 09:45
3.8
ソウル市内に設置された監視カメラのモノクロ映像、男が最初に目撃されたのは2000年11月、漢江(ハンガン)のセンフォ橋の上だった。チョウ・ヒョクレ(ユン・チェムン)31歳無職。お金に困った男は、駅のトイレの洗面台で手品を繰り出すも、道行く歩行者には一向に見向きもされない。それから2年後の2002年、男は飢えソンブックのゴミ置場で残飯を漁っていた。単独で初めての犯行を犯すのはそれから1年後のことだった。2004年、パートナーの女(コ・スヒ)と共にプサン銀行を襲った怠惰なカップルは20周年記念で銀行からプレゼントを貰うも、次第に犯罪に歯止めが効かなくなる。5000万ウォン(約500万円)以内の予算で製作し、全てデジタル・フォーマットで撮影・編集まで行う条件の『三人三色』プロジェクトの一編『インフルエンザ』は、冷たく無機質な監視カメラの映像を数年に渡りシームレスに繋ぐ。粒子の粗いモノクロ映像が続く中、駐車場の強盗シーンは首振りのカメラがゆっくりと左右にパンしながら、2人の凶行を斜め上から据える場面がヒリつくように怖い。
キム・ギドク監督の2000年の『リアル・フィクション』とのある程度の親和性は見られるものの、『ほえる犬は噛まない』で主人公ペ・ドゥナの親友役を演じたコ・スヒの怪演ぶりが凄まじい。最初に痛めつけるのは男であるユン・チェムンだが、犯行をエスカレートさせるのは常に女であるコ・スヒの役目である。監視カメラの映像は時に犯罪を犯す対象との間に厳格な距離を取り、暴力を他人事のようにロング・ショットで据える。だが狭い密室での凶行を余儀なくされる壮絶なラスト・シーンまで、底辺に生きるカップルの底の抜けてしまった感覚が心底怖い。日常に漂う犯罪の気配を辺りに漂わせながら、銀行でハイになったコ・スヒが踊るダンス・シーンの滑稽さ、その暴力性とシニカルなユーモアを危うく配合するポン・ジュノの手腕が光る傑作短編である。
2017年上半期ベスト10
①『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル)
②『たかが世界の終わり』(グザヴィエ・ドラン)
③『ネオン・デーモン』(ニコラス・W・レフン)
④『パーソナル・ショッパー』(オリヴィエ・アサイヤス)
⑤『20センチュリー・ウーマン』(マイク・ニコルズ)
⑥『T2 トレインスポッティング』(ダニー・ボイル)
⑦『ムーンライト』(バリー・ジェンキンス)
⑧『LOGAN ローガン』(ジェームズ・マンゴールド)
⑨『パッセンジャー』(モルテン・ティルドゥム)
⑩『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』(ギャヴィン・フッド)
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よしおスタンダードの感想・評価
2020/03/01 22:43
3.1
No.2569
アジアを代表する三人の監督による、デジタルムービーオムニバス。
①「インフルエンザ」監督:ポン・ジュノ
3.5点
監視カメラの映像をアイレベルにしている。だから覗き見感覚で生々しい。台詞もいらない。
ゆっくり倒されるお婆さん可哀そう。
②「夜迷宮」監督:ユー・リクウァイ
2.9点
これも音声としてのセリフに依拠していない。台詞は字幕ベースだから。サイレント映画みたい。
③「鏡心」監督:石井聰亙
3.0点
これもまたセリフ自体はストーリー展開上、そんなに重要ではない。なぜなら、何言ってるかよく聞こえないから。
いきなり冒頭シーンから、市川実和子とKEE(渋川清彦)、町田康との会話なんか、全然何言ってるか聞き取れない。ファーストシーンなのにこの聞き取りにくさ、ゆえにこれは意図的と思われる。
台詞を「喃語化(なんごか)」させている。喃語とは「乳児などが発する意味のない声」のことである。喃語化することによって、いかに普段、見る側が「音声としてのセリフ」に依存しているかを思い知らされる。
試しにミュートして見直してみたが、筋自体はわかる。
ただし、最後まで喃語化させているわけではない。徐々にセリフ自体が力を持って浮かび上がってくるような印象があり、ラストのシーンはやはり喃語から実体のある言葉に戻っている感覚があった。
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2
水のまちの感想・評価
2016/09/16 14:27
3.9
インフルエンザ/ポン・ジュノ
386世代レペゼン・ジーニアス。コンピューター制御された監視カメラとのシンクロ率98%のpractical film。定点でもきっと飽きさせない、河の底からBIG LADY。
夜迷宮/ユー・リクウァイ
defocusが創る、光の幻想。近未来的な描写と、ボヤけた展開、そしてsilent filmであるという奇妙さ。
鏡心/石井聰亙
監督同様、恋した女は市川実和子。
口紅がはみ出た様な唇が、Sadisticに追い詰められた、硝子の世界の青々しさ。観賞用のクラゲが、バリ島の美しい海へ還る的な臨死体験ambient film。
三人三色、三者三様、三位一体、現責め。なかなかの実験的なオムニバス故に、時間にゆとりを持って臨みたいかも。
#パン食いたい
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