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JSAのNTKのネタバレレビュー・内容・結末

JSA(2000年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

観終えてからの余韻で何も喋れない、喋りたくない
毎晩仲良さそうにつるむ4人、それだけならただの仲良しにしか見えないのに北朝鮮兵士と韓国兵士であるという立場でばっくりと裂かれてしまう悲劇、こんなに腹を割って沢山喋って「普通」に親睦を深めただけの行為が急に終わらざるを得なかったのか、そしてその事実を有耶無耶にして闇に葬らなければならなかったのか、なぜその秘密を墓場まで一人一人の心に押し留めて喋らないままにしなければいけないのか、つらい

そしてその4人の男達だけでなく真実を求めて来たスイス軍人のソフィーの生い立ちも重要だったのかなあ〜…と、あそこで完全部外者の軍人でしか無かったら「部外者のくせに…」って気持ちになったのかもしれんが、ソフィーの北朝鮮人の父親が戦争の捕虜であり、捕虜から解放されたのちに韓国/北朝鮮のどちらに行くことも拒否して中立の道を行くというとても険しい道を選んだ人であったという生い立ちこそが重要でしょ…主要登場人物が戦争後の分断にによって大いなる影響を受けた人物達だったからこそ重みのあるドラマになったというか…

あの4人が映り込む写真を思い出すたびに切なくなる
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