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サウンド・オブ・サンダーのslowのレビュー・感想・評価

サウンド・オブ・サンダー(2004年製作の映画)
4.3
恐竜時代ツアーが主流の時代。
そこで誰かが一匹の蝶を踏んだ事で,
歴史が大きく変わってしまう!?

「SF」「恐竜」「タイムトラベル」
「モンスター」・・・
面白素材が詰まってるのに,
やってはいけない罪を犯した事で
「駄作」のお冠を被らされた
可哀想な作品ですが私は大好きです。

追記※…洪水被害のせいで、
チープになってしまったようですw

どんなB級映画でも
なめらかに動くのに,
本作のぎこちない動きの恐竜には
驚きましたが,レトロ調も
味があって良いものです。

ただ多くの人は不満だったと思う。
恐竜に対し,
リアルな動きを求めるのは当然。

でも"リアルさ”とは何だろう。
我々はそもそも「実際の恐竜」を
見た事がない。

映画の恐竜は物語を面白くさせる
キャラにしか過ぎず,
実際"本物”とはありえない動きで
暴れてる…だから私は恐竜の事を
"フィクション”としてしか見れなかった。

昔の恐竜映画では"ぎこちない動き”で
人を襲う恐竜が主流だった。

その"ぎこちなさ”が私には
"魂”の無いぬけがらが見境なく,
人を襲ってるように見え,
とても怖かった。。。

でも時代が進むにつれ、
"ぬけがらの恐竜”は絶滅し…
今はちゃんと〝生命”を感じさせる恐竜が,
生き生きとスクリーンの中を自由に
走り回っている。

それは素晴らしい事だけど,
私には寂しく感じていた…
そんな時にこの作品と出会った!

スクリーンに映るそれはまさしく
絶滅したと思われた
「ぬけがらの恐竜」そのものだった♪

まるで自分が昔の恐竜映画の中へ
入ったような衝撃だった…!!w

あの"ぎこちない恐竜”があるから,
今の"迫力ある恐竜”がいる♪
それを踏まえて見ると,あの恐竜の姿は,
あながち間違いではないかもしれない。

本作は今の映画では見ることのできない
"かつての恐竜”と出会える唯一の作品だ♪

時系列の矛盾点も多くあるけどw
それはご愛嬌として目を瞑る事にしよう。
難しい事は考えず,
現代に甦った「かつてのSF恐竜映画」として
見れば案外楽しめるかもしれない…♪
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