とり

サウンド・オブ・サンダーのとりのネタバレレビュー・内容・結末

サウンド・オブ・サンダー(2004年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

この年に公開された映画の中で、「劇場で観ようと心に決めてたのに行けなかった映画」ナンバーワン。
B級グルメの私からしてみればこれはもうヨダレもの!って感じの予告編だったから。
期待通りの強烈なダメ空気が漂ってました。
凄まじいCGレベルにただただ口がポカーンとなってしまう。ヒッチコックの時代の合成レベルに勝るとも劣らない!
映像クリエーターを目指す若者がちょちょいっと作ったCGにろくな最終仕上げもせずに、そのまま出荷しちゃいました!って感じ。
タイムトラベルで過去に行き恐竜狩りをするシーンはまだなんとか…B級映画としてはプッてレベルにとどまってたけど、未来都市を歩くシーンの浮き具合とか、変な植物でビルが覆われてるシーンとか、大量の虫とかもうどうしようって困ってしまうレベル。
でもストーリーとしてはけっこう面白かった。なんだかんだ言って楽しめたし!
古臭いSFの王道パターンだけど、演出はなかなか良かったと思う。全体的なテンポもいい。
まさかサバイバルパニック映画だとは思ってなかったから驚いたけど、ドキドキできるシーンも少なくないし、次々と登場人物がやられていくアイデアも凝ってました。
マントヒヒザウルス?に山盛りで襲われるところなんて最高!
原作のレイ・ブラッドベリは学生時代にもりもり読みまくったけど、ほとんど忘れてしまった。
この映画の原作も読んだと思う。ダリの絵画のような表紙の短編集とかいっぱい持ってたな。
で、タイムマシンに関する映像もなかなか面白くて良かったんだけど、あまり科学的な根拠がなさげっていうかろくに説明されていなかったのがちょっと寂しい。
タイムスリップものにありがちな矛盾点とかツッコミどころももちろんてんこ盛り!この点に関しては私は追求するつもりは全然ないけど。
でも、やっぱり恐竜時代にあまりにも取るに足りないと思われるささいな影響を残したおかげで、ええ~?まさかそんなに変わりますかッ!ってちょっとだけ引いてしまったのも事実。
過去を変えてしまったせいで進化の波が段階をおって襲ってくるというのも興味深かった。
最初は植物、下等生物、哺乳類、そして人類へ・・・という波の襲い方は面白い。ただ、ご都合主義的なタイミングで襲ってきてたっぽいけど(笑)
波が襲った瞬間のよくわからないスローモーション映像は笑えた。妙に安っちい、そんな体感できる波なんや~ってな感じ。
そんで、主人公たちが躍起になって元に戻そうとしてたけど、別にこのままでもいいやんとチラっと思ってしまった。
本筋とはまったく関係ないけど、冒頭で恐竜狩りツアーを楽しむ人々を見て「この狩猟民族めがぁぁぁ!」と思った。
農耕民族である日本人にはやや理解しがたい、スポーツハンティングとして恐竜をやっつけた時のあの喜びよう(-_-)
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