龍馬

舞妓 Haaaan!!!の龍馬のレビュー・感想・評価

舞妓 Haaaan!!!(2007年製作の映画)
4.0
阿部サダヲ×堤真一×柴咲コウ出演、宮藤官九郎脚本で贈る舞妓をテーマにした前人未到のエンターテイメント「舞妓Haaaan!!!」

笑いの中に、感動あり、涙あり、先が読めないテンポの良い展開にあっという間の120分で、2回も劇場に足を運んだのを覚えています。

みんながいいと言えば期待が膨らみ、期待度が自然と高くなり、観終わった後は、期待ハズレの作品が多いのですが、

『舞妓Haaaan!!!』は期待以上の作品で、これぞ日本を代表するエンターテインメント映画の最高傑作ではないでしょうか?

外国人に日本の文化をエンターティンメントで紹介するには、この作品を見てもらうといいかと思います。

当時、世界の映画祭からもオファーが殺到中し、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、香港、台湾など世界で10か国以上の映画祭から招待されていました。

いいシーンを予告編で、見せてしまうのは、その映画にそれ以上の売りがない証拠なのですが、

予告編は、完全に阿部サダヲのバカさだけを表現していたので、それほど観たいと思う映画ではなかったのですが、実は予告編ではいいシーンは完全に封印してた訳なんですね。

京都で舞妓と言えば祇園が有名ですが映画の舞台は夢川町です。

夢川町?あまり聞いた事がない地名。調べてみると、夢川町は架空の名前でロケ地は金沢の主計町だったんですね。

舞妓遊びと言えば、いかがわしいイメージを想像する人も多い(特に外国人)ようですが極めて健全で、この映画を観るだけで舞妓に関する知識が楽しく学べるのも見所の一つです。

監督は「あやしい彼女」、TVドラマでは芦田愛菜ちゃんの出世作になった「Mother」の水田伸生、宮藤官九郎の脚本に、

阿部サダヲの天才演技に堤真一と柴咲コウが絡み、ワンシーンのみで登場する、北村 一輝、山田孝之、この映画が遺作となった植木等など本当に贅沢な映画です。

どちらかと言えば、DVDでひとりで見る映画より劇場で、みんなで笑って泣いて、見る作品かと思います。
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