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シド・アンド・ナンシーのavantgardeのレビュー・感想・評価

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)
4.2
変態かと思われるかもだが、私はこういう破滅型男女を描いたモノが好きだ。
世のヒトの誰もが、こんなふうに人間崩壊の藪に入り込んでしまう要素を持っている。この世は"生地獄"、道を一歩踏み外せば奈落の底と言うじゃないの...

シドとナンシー、彼等のように獣道にハマって、その道を極めたヒトたちは、こっちの側はこんなんだよ~っていうのを身をもって我々に示してくれているのだから、有り難うと言うべきか (アホか)

夢見るジャンキーにとっては室内で燃えさかる炎でさえ、危険信号ではなく、ファンタジー____しかし、クスリがきれ、現実に戻った時はこの世全てが悪夢と化す。
シド・ヴァイシャスがクスリ漬けの状態で拘束された時、185センチの身長で体重が45キロしかなかったという、まさにアウシュヴィッツの世界。

シドとナンシーの70'sファッションも良かった。もう、こういうの (どういうのだよ) じゃんじゃんやってほしい。
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