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ファニーとアレクサンデルのTのレビュー・感想・評価

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)
5.0
うわー、うあー、すごいのを見てしまった、、、

それこそ、美しく織られた絨毯のような映画なんだけど、その中に染みや針なんかも縫い込まれてるような、、、
言葉では表せない気持ちにさせてくれる映画でした

まず、色使いや灯りの丁寧さ、屋敷の鮮やかな赤、白黒の外や司祭の家、エピローグの緑。とても丁寧に作り込まれています。

さらに、ベルイマンが主張してきた神の沈黙。それにヘブライ語のあの話、老い、色々なテーマが加わって濃厚なストーリーとなっています。

あと、対話の形も個人的には惹かれました。テーブルを囲んだり、一体一だったり、それぞれの魅力をだすカメラワークになってたのでは無いでしょうか。

神、人間、操り人形、劇団、仮面、色々なモチーフがデジャブのように頭に流れてきました。

家族、神、老い、を主に描いているとてつもない傑作でした。見る年齢で見方は変わるので5年おき位で見ようと思います(長いので笑)。
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