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ファニーとアレクサンデルののんchanのレビュー・感想・評価

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)
5.0
尺(5時間11分、DVD2枚組)でずっと敬遠していた自分を叱りたい。
はぁ〜観て満足、夢中で至福の時間を過ごせました🌟

この作品はイングマール・ベルイマンが9歳で見た幻燈に魅せられて映画への興味に繋がった時から、長〜い映画人生の集大成にしようと制作された大作(しかしこの後も脚本3本、監督・脚本1本制作してます)だったので、それはそれはお見事としか言いようのない、ベルイマンがギュギュ〜ッと詰まった完璧な愛と憎悪と人生哲学のヒューマンドラマでした。


劇場を代々経営している名家エクダール家のクリスマスイブから話が始まります。凛とした祖母は一家を取り仕切る柱。長男オスカルが現在の経営者。その息子アレクサンデル(9才)目線で描かれていきます。妹はしっかり者のファニー。
ところが翌年になりオスカルが舞台で倒れ亡くなってしまい、母親エミリーが引き継ぐことに...
しかし1年を過ぎた頃、まだ若いエミリーは街の主教と再婚し、アレクサンデルとファニーの暮らしは天国から地獄へと変化することに...

アレクサンデルは亡霊が見えたり、オカルト要素が入っているのもベルイマンらしさがある。


第56回アカデミー賞で外国語映画賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞の受賞は当然であり、ベルイマンと長年コンビを組んで来たスヴェン・ニクヴィスト撮影監督によるそれはそれは美しい映像。
1シーン毎の構図が素晴らしい✨

とにかく、ベルイマンをたっぷり全身で浴びる如くに魅入ったのと、巨匠お疲れ様💗の意を込めて満点💯とします。



《配役について》
⚫︎アレクサンデル役バッテル・ギューヴェは当時11歳。物語始まりと後半では身長が20cmは伸びた感じ😲大きな澄んだ目がアン・ハサウェイに似てる気がしたんだけど😅
この1作で俳優の道は捨ててエンジニアになり成功している。

⚫︎ファニー役ペルニラ・アルヴィーンは当時11歳。バッテルとかなり身長差があったが同い年。妹役だけど5日違いでペルニラがお姉さんでした😄
堂々として腹が座った演技をしていた。

⚫︎エミリー役エヴァ・フレーリングはレイチェル・マクアダムスにしか見えなかったんですが🤔

⚫︎オスカル役がパパというより祖父にしか見えず🙏祖母と夫婦かと思ったので最初は飲み込めず😥
しかし年齢差婚とか、3男は妻公認でメイドと子供作ってるし🤔

スウェーデン🇸🇪は男女の身体の関係がオープンな気がしてしまうけど、それはあくまでベルイマンだからかしら?🤔
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