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ファニーとアレクサンデルのchanmasuのネタバレレビュー・内容・結末

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い。ファニーとアレクサンデルとあるけど大体アレクサンデル視点から見たお話。途中途中休憩してみたらあっという間だった。
主人公は想像力と霊感的なやつを持っていて初っ端死のイメージを見る(第七の封印的な)。しかし動く白い銅像がどう見ても白く塗った人でちょっとオモロい。前半は楽しげな貴族の団欒パートがメイン。
クリスマス映画です。おならこく親父に笑う。くっだらない笑。カラーになってもさすがベルイマンといった感じ。画面の良さには時々ハッとさせられる。めっちゃお金掛けてるなーというのが美術からひしひし伝わる。
舞台劇をやってる俳優の父がいるのだが、これが急死してしまう。ここで一部が終わり、赤の背景に白文字のクレジット画面になる。これが毎パート終わるたび挿入されるんだけど怖いんですよ。死のイメージみたいのが彼方此方に。で、教会の怒ったら怖そうな義父と母が再婚する。彼は彼なりに愛情を持っているのだけれどいかんせんね。嘘ついた所問いただす所とかちょっと厭な感じなんですよね。やたら顔とか触ってくるし。俺も苦手なタイプ。で、やたら厳格なので彼なりに愛情は持っているのだけれど、まぁいわゆる毒親に見える。飴と鞭使い分けてる感じ。結局少年の怨念によって死んでしまう訳ですが。
この辺もうオカルトホラー。夢見て飛び起きる所とか。子供取り返しに義父の家に来た時の口論とかも舞台俳優だから凄い熱が篭ってて面白かった。少年が想像力によって怪奇現象を目撃するっていうのはデルトロっぽい。パンズラビリンスとか思い出した。父親がフラフラになって演じてる時、電球に当たって揺らしている所がある。それを子供が亡くなってから劇の真似してると同じく揺れる所が印象的だった。
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