RIO

ファニーとアレクサンデルのRIOのレビュー・感想・評価

ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)
4.5
エクダール家のクリスマスにはテンションMAX高いから ちょっとでも具合が悪ければ脱落してしまいそう

“Totus MundusAgit Histrionem”
―― 全世界は劇場なり

ロンドンのグローブ座の入口に掲げられた言葉のようにエクダール家の人々は一族の小さな世界に生きている
彩られた日々はある瞬間に暗く冷たい穴へと落ちた 悪魔は傍で爪を研いでいる

真実という仮面を被った番人が純潔であれと罰してくる それが理不尽であれば自由を奪う者に憎しみを抱く
繰り広げられる断末魔
罰していた者が罰せられた姿を目にした時に
天罰じゃ 天罰が下ったのじゃ⚡️と
真実の仮面を付けた悪魔が自分にも同じようにいる事を突きつける力
観ていながらに窒息寸前から救い上げる力 ベルイマンの呼吸が聞こえる
あくまでも監督が「悪魔」と記していたように感じました

川の流れは苦しみを持ち去り楽しみに変えて
光と闇の小さな粒たちは結晶となって冬の窓に模様を描いている
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