ゆかちん

ユージュアル・サスペクツのゆかちんのレビュー・感想・評価

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)
3.2
このジャケットとタイトルが有名な気がする…と鑑賞。
ドンデン返しクライムミステリーの先駆けみたいな感じなのだろうか?

この手のクライムミステリーを見てるからオチは最初からわかったけど、その「この手のクライムミステリー」は全部この作品の後に出たやつなので、みんなこの影響受けてるのかな。




カリフォルニアの埠頭で麻薬密輸船が爆破されて27人が死亡し、現金9100万ドルが消えた。
関税特別捜査官クイヤン(チャズ・パルミンテリ)は、ただ1人無傷で生き残った男キント(ケヴィン・スペイシー)を尋問する。
6週間前、銃器強奪事件でニューヨークの警察に連行された5人の“常連容疑者”、キートン(ガブリエル・バーン)・マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)・フェンスター(ベニチオ・デル・トロ)・ホックニー(ケヴィン・ポラック)・キントは釈放後に結託し、悪徳警官を襲撃して宝石を奪う。
それを売りさばくためカリフォルニアへ向かった5人は、売人から新たなヤマを持ちかけられるが……。



なんか、ガイ・リッチー作品少し思い出した。複数の個性的な男たちという設定が。影響受けてたりするのかな。


この作品の面白いな〜て思ったところは、黒幕自体はすぐわかったものの、この作品全体のどれが本当のことでどれが嘘のことなのかの境界線がわからないところ。しかも、そのことが作品が終わった後にハッキリ気づいて、結局何が本当のところがわからないままなのが面白いなと。

あと、ちゃんと伏線を隅々に張っているのがわかるところ。
きっちり観てたら、違和感ポイントがたくさんあるので、最後まで観たあとに、ほほう…あれはなるほど…となる。
2回観たくなるよね。

割と時系列切り貼りやったり、クドクド説明しないところもあるのでわかりにくい面もあるし、みんな死んでしまうのは悲しいけど、しっかりした作りで楽しめた!

秀逸で巧みな脚本という感じなのだろうか。

「コバヤシ」て出てくるから、日本人としてはオッてなった。見た目からして違和感やけど笑笑。


ベニチオ・デル・トロが気怠くてカッコ良かった!そして、割と若いw
出始めなんやろか?

ガブリエル・バーンのダンディな感じいいですね。
そして、彼女ともども可哀想すぎるな。。。

そして、ケヴィン・スペイシーも。
掴みどころがないけど、所々ホンマな印象を受けさせる迫真の演技。
感情の起伏がない不気味さみたいなのがずっとあってよかった。

カイザー・ソゼって、キーワードネタになりそうやな〜笑。
しかし、カイザー・ソゼって、名前に意味ありそうやなと思ってたら、カイザーはドイツ語で帝王で、「ソゼ」は「お喋り」の意味ということで、繋げると「お喋りの帝王」となると。
これは、某人物の名前と通じるようになってるという。
よう考えられとるね。


ドンデン返し系で一度見ていて損はない、異端やけど教科書みたいな作品でした。
ゆかちん

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